惑いの結婚指輪に興味を持ってみた

リリーは、親友レイチェルに強引に誘われ、週末のダブルデートに出かけた。
そこでリリーを待っていたのは、思いがけない人物だった。
サンチャゴ・モライス。
話によれば、サンチャゴはレイチェルの恋人の友人だという。
リリーは自身の運命を呪った。
サンチャゴと出会ったのは一年前のスペイン。
愛し合った幸せな日々は、ひどい誤解が原因で砕け散った。
そのとき、サンチャゴの不可解な視線に気づき、リリーは思った。
まさか彼は、私が来ることを知っていたの?フローリストのホリーは、銀行の最高経営責任者であるリチャードと交際を始めた。
平凡なだけの女になぜ興味があるのか疑問に思いつつも、彼の情熱に賭けてみることにした。
それでも、自分は本気の相手ではないと感じていた。
リチャードは亡き妻を愛し続けていると聞いたこともあるし……。
悪い予感は的中。
ある日、彼と訪れたパーティで、リチャードの友人の妻が教えてくれたのだ。
彼は、結婚紹介所に登録して妻を探していると。
やっぱりわたしは、遊び相手にすぎなかったの?レストランを経営するミハエルの婚約者として、アビーは彼の家族がいるギリシアの島にやってきた。
ミハエルが初めて女性を連れてきたことを喜び、家族はみなアビーを歓迎した。
ただひとり、彼の兄で海運王国を支配するテオを除いて。
「ずいぶんすばやい婚約だな」テオはアビーにささやき、あからさまに疑いの視線を向けてくる。
でも、この婚約の事情を明かすことはできない。
威圧的なテオの追及はますます厳しくなっていったが、アビーはだまって耐えるしかなかった。
エンジェルはある計画を胸に、元恋人デリクのオフィスを訪ねた。
だがデスクから顔を上げたデリクと目が合った瞬間、彼女は熱い震えに襲われた。
彼はまるで初めて会うかのように私を見ている。
計画のことも忘れ、エンジェルは立ち尽くした。
だめよ。
今は彼の助けが必要なのだから、すべてを奪った憎い相手であろうと、彼の歓心を買わなくては。
意を決してキスを誘うと、彼はかつてとは別人のように情熱的に応じた。
冷酷な彼と熱いキス。
とまどいつつ彼女は思わず我を忘れた。
それはテレサらしくない振る舞いだった。
奥手で堅物な彼女が、ずっと想いを寄せていたジムに自分から誘惑を仕掛け、ベッドをともにするとは。
だから妊娠が判明したとき、すべての責任は一人で背負うとテレサは誓った。
ジムは怒っていた。
最低の男だ!テレサと子供を見捨てるなんて。
だが、ジムが勝手に子供の父親だと思いこんでいた男性は、ただの友人にすぎなかった……。
ぼくはテレサと子供を愛していけるだろうか?一つだけ確かなのは、まずプロポーズが必要だということだ続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60013029